※当ページのリンクには広告が含まれています
こんにちは、Ichi先輩(@Abstract1Life)です。
そろそろ年の瀬ですから今年を振り返ってみますが、行ってよかったなと思ったところと言えば「本屋」ですね。
本屋ってAmazonが相当幅を利かせてる今では、あんまり意味無いんじゃね?とか思う人もいらっしゃるかもしれません。Amazonでは万引きの心配もないですし、利益もだいぶ上がっているでしょう。
本屋でも、ポイントカードとか、取り置きのサービスとか、店内検索とか、そういうところに気合いを入れて、何とかAmazonと差別化しようと頑張ってます。
でも個人的にはそういうことを本屋に求めて行ってるワケじゃないんですよね。
だって「ポイント」も「取り置き」も「検索」もAmazonの方が便利だもの。じゃあ本屋ってAmazonとどこが違うのか、どうしたら生き残れるのか?ということについてなんで私が書店に「行ってよかった」と思うのか、ということから考えてみたいと思います。
本屋とAmazonの違い
本屋とAmazonの違いはたくさんありますが、今回は主立ったところに注目してお話します。
- 本を手に入れるまでの労力
- 検索の難易度
- 試し読みの有無
上に挙げた項目が恐らく主立った分での違いだと認識していますが、労力・検索難易度の部分ではAmazonが圧倒的に便利ですよね。
大型の本屋になると検索機を置いている場合もありますが、入力のインターフェースも悪いし、検索結果の表示も位置がおおざっぱすぎて分かりにくいです。
では、どの辺りが本屋に行くことのメリットになってくるのでしょうか。
本屋に行くことのメリット
個人的に感じている「本屋に行くことのメリット」は一言でいうと「体験」です。
Amazonでは1冊1冊がとても大きく主張していて、1度に目にできる書籍は少ないです。さらに、サジェスト機能が働いて、自分がよく選ぶようなジャンル・傾向の本を目にする事が多くなっています。
一方で、本屋に行けば大量の本が目に入ってきて、ジャンルもコーナー分けされているとは言え、新作コーナーなどに行けば今まで触れ合わなかった様な本と出合う事ができるワケです。
これが私の言うところの「体験」であって、本と出合う体験が出来るのはリアルの書店にしかない感覚だと思います。
本屋の生きる道
私的な提案としては、ジャンル別に本を並べるという現状のスタイルをやめるのがいいと思っています。
ジャンル別に陳列しなくても、チップさえ入っていれば検索で位置を突き止めるのは可能だし、ジャンル別に陳列するのも親切かもしれませんが、新しい試みとしてあえてジャンル分けをしない書店もアリだと思います。
Amazonと差別化するためには、全然別ジャンルの本をユーザーに提示してあげて、本と出合う体験を提供していくのが良いのではないでしょうか。
たとえば、店員さんごとに担当の区画を決めて、その区画は全てコーディネートを任せるとかいう試みがあってもいいと思う。
プログラミングの本の横に絵本があって、小説があって、旅行雑誌があって、その方が今までユーザーが見なかったような本に興味が湧くかもしれないし、本屋での滞在時間増えるんじゃないかなと思います。
本屋に来る人
本屋に来る人は「特定の本を買いに来た人」と「何となく立ち寄った人」がいて、後者の方が明らかに多い気がします。「特定の本を買いたい」場合には、新刊が出てどうしても今日買いたいという場合以外はAmazonで買った方が楽ですからね。
Amazonを使わない高齢者は「特定の本を買いに行く」と思うんですが、基本的に店員さんを捕まえて本を探させたりと人件費がかさむ要因だと思うので、若い人向けに体験を提供していく方が健康的だと思います。
そんな感じで、何となく立ち寄った人に対して、ジャンルを超えていろんな本に出会えるような空間が本屋であって欲しいなと思うし、本との出会いを求めて私も書店に足を運んでいます。
体験型の本屋
最近では、リアルな店舗でしか得られない体験を売りにする書店も増えていて、この方向性で本屋の存在価値をアピールすることもできると思っています。
例えば「泊まれる本屋」や「お酒を飲める本屋」などもあります。
参考
池袋の泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」に女性ひとりで泊まってきたミニマリストの小宇宙
参考
読書好きには新しい楽しみ方!お酒を飲みながら本が読めるお店がこんなに!NOM
まとめ:本屋は体験を大切にしよう
私の主張としては、本を売るという事以外に特別な要素をかけ合わせろという事ではなく、あくまで来た人になにかしらの「体験」を与えるコンセプトでお店を展開した方がいいのではないかということです。
Amazonの台頭で、本の購入ルートがネットベースになって、さらに電子書籍もかなり多くなってきているので、紙の本を扱う本屋の向かうべき方向は私の主張するような方向だと思います。
今後もわたしは色々な本との出会いの体験を大切にしたいと思っていますよ。