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深夜食堂というドラマを知っているだろうか?
大体24分程の短編ドラマで、繁華街の路地裏にある、0:00~7:00の深夜にだけ営業する定食屋かつ居酒屋を舞台にした人情ドラマだ。
各話のタイトルはそれぞれ食べ物の名前になっており、食べ物が話のカギとなって進んでいく。
深夜食堂にメニューとして載っているのは、
ビール大瓶¥600、酒二合¥500、焼酎¥400、豚汁定食¥600
この4品だけである(のちにハイボールが追加されるが)。
お店のスタンスとして、メニュー以外にも作れるものなら作ってくれるということもあり、毎回訳アリの客たちが、タイトルとなっている食べ物をオーダーしていく。
同時期に流行っていた「孤独のグルメ」も飯モノのドラマだったが、「深夜食堂」はどちらかと言えば食べ物はあくまでカギになるだけで、メインは人情ドラマの方である。
私は「とにかくこの世界観が好きだ」ということを伝えたくてこの記事を書いている。
昨日ついつい見直してしまって、あっという間に10話見てしまったことも影響している。
深夜食堂の魅力
0:00といえば、多くの人が眠りにつく時間帯だろう。私もあまり深夜に活動しない人なので、0:00といえば、たいていの場合眠りについているか、うとうとし始めている時間になる。
あまり徹夜自体も得意じゃないので「昨日は寝てない」という一見すると、どこか痛いワードも自分が使えないだけにどこか憧れる部分がある。
あとあと思い返すと、アイツうざいなって思うんだけど、自分がしないことをしているというだけで、かっこよく見える瞬間があるんだ。
そんな深夜帯に、お酒を傾けながら美味しいものを食べられる空間が非常に羨ましい。
お酒自体はそこまで弱いわけじゃないけれど、あんまり長時間は飲み続けられない性分で、日付を超えて延々と飲み続けられる人たちにも憧れる。
そんな、憧れ、楽しそう、といった羨望の気持ちが深夜食堂には詰まっている。
あと一つ羨望の気持ちがあるとするならば、客がマスターに隠さず自分語りするのがいい。
決してマスターは多くを語らずに、話を聞いてひとこと、ふたこと言葉をかけるだけなんだけれど、やはり自分を語ることは重荷を下ろすことに繋がっているようで、不思議と話は動いていく。
私はあまり自分を語らない人だし、それが語りたがっていないのか、語れないのか自分自身分かっていないけれど、何の利害関係もなく、ただ自分の重荷を下ろさせてくれるようなそんな居場所は居心地が良いんだろうなと、とても羨ましいと思っている。
ブログは本来そういう空間なんじゃないかと思うところもあるけれど、きっと賛同も得られない気もして、なんだかそれも違うような、難しいなと思うところである。
さて、深夜食堂だが、各話で登場した人物が常連客として他の回にも登場してくるのがまたいい演出で、どんどんと知っている人が増えて、自分まで常連客になったような幸福感がある。
恐らく一見さんには入りにくいお店に違いないと思うけれど、やはり見知った店で食べたり飲んだりするのは気持ちいい。この感覚を気軽に味わえるので、おすすめである。
あと、魅力としては、セットが素敵で、役者が粒ぞろいだということ。
繁華街の雰囲気がとても素敵で、深夜食堂の隣にある「雨のアムステルダム」というお店が気になってしょうがない。経営者は天才なのだろうけど、こんな路地裏に出店しているには深い訳があるに決まっている。
といったところで、特に印象に残っている回を最後にお伝えして終わろうと思う。
シーズン2- 第20話- ギョーザ
深夜食堂クイズなるものがあれば、定番の質問となりそうなのが、
「マスターが唯一作らずに、出前を頼むものはなんだ?」
というものだろう。
答えはみなさんお分かりだろうが、ギョーザである。
深夜食堂の近所にあるギョーザ屋のギョーザはそれはもう美味しくて、マスターもギョーザは自分が作るより美味しいからということで、出前を頼んでいる。
ギョーザ屋の主人(リリー・フランキー)は、再婚だが、自分の連れ子にも良く接してくれる奥さんと出会って、忙しいながらも幸せそうな生活を送っていた。
深夜食堂にたびたび訪れる風来坊のような着物の男(オダギリジョー)は、ある日出前を持ってきた、ギョーザ屋の奥さん(黒谷友香)を見て驚愕する。その女性は、プロポーズしようと思って当日に、自身の逮捕によって生き別れた昔の彼女だったからだ。
マスターは暗に、やめておけと釘を刺す。
それぞれの時間を過ごしてきて、今ではもう違う道を歩いていると言う。
それでも、男はその女性を忘れられず、海岸に呼び出し、
「誕生日に深夜食堂の近くで待っている。2人で遠くに行こう。」
と自分の思いを伝えた。
誕生日当日、深夜食堂では、ギョーザ屋の主人が、マスターにギョーザの作り方を教えていた。もちろん子どもと妻も一緒だ。
秘伝のラー油のレシピを忘れたと言い、子どもと店に取りに帰るというギョーザ屋の主人。雪の降る中、主人と子どもを見送りに外に出ると、着物の男が立っている。
女の中に昔の思い出とともにアツい思いがこみあげて、男と一緒に行こうとするが…
コンパクトにまとまっていて、よくありがちな話ではありますが、役者の演技も良く、とても引き付けられる話で印象に残っています。
まとめ
みなさんの周りには、こういう素敵なお店はあるだろうか?
言い忘れたけれど、深夜食堂はおひとり様3杯までだ。何事もやりすぎは良くないのだ。
Amazonプライム に入っている人なら、シーズン1もシーズン2も無料で見ることが出来るので、おすすめ。1話がすぐ見終わるので、1話だけでも試しに見てみてはいかがだろうか。では、また。