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こんにちは、Ichi先輩(@Abstract1Life)です。
今日ご紹介するのは「断捨離パンダのミニマルライフ」です。独自の世界観を持っている、いわゆるミニマリストの方の出した書籍です。
ミニマリストって、簡単に言えば最少限のモノしか持たない暮らしをしているような方々で、お部屋の写真とかを見ると、本当にモノが少ないなーという印象を持ちます。
言葉だけは聞いたことがあったけれど、意外とミニマリストの実態を知らない人って多いんじゃないでしょうか? 本書は実体験に沿ってイラストで楽しく描かれていて、パラパラめくりながらミニマリストの考え方を取り入れることができます。
ミニマリストに興味がある人がまず初めに読む本としては最適だと思います。
1. どんな本?あらすじは?
本書は作者の実体験に沿って書かれていて、モノに溢れていた時代から、モノを厳選した生活への変遷を赤裸々に語ったものです。ミニマリストになって終了というワケじゃなく、ミニマリストになってからの変化も丁寧に描かれています。
モノを少なくしていった結果としてどんな風な変化があったのか、世間やパートナーとの関係性はどうなるのか、現実的に起こりうる問いに対して答えてくれるような項目が多数あります。
例えば、ミニマリストの方に対してプレゼントはどうしたらいいのか?
モノを減らしている方に、好みでもないものをあげても迷惑になるかもしれないし、非常に悩みます。著者のおはぎさんの場合、モノよりも思い出にお金も時間も使うようになったようです。そういうことです。
何かミニマリストの考え方って、人としての根底にある考え方な気がしてきませんか?
2. 他の本と比べてどこがすごい?どこが面白い?
結構ミニマリストの方の本ってたくさん出版されていると思うんですが、大体、モノがほとんどないお部屋の写真が載っていて、あとは文章がずらっと並んでいる場合が多いと思います。
写真にとても惹きつけられて購入して、でも活字が苦手だから途中で読むのをやめてしまう人も多いんじゃないでしょうか。結果として、何となく憧れではあるから、とりあえずモノを全部捨てて、後で後悔するみたいなパターンの方もいると思います。
それに比べて、本書はほぼ全てのページに4コマ漫画的なかわいいイラストが入っていて、パラパラと読み進めることができます。
基本的な構成として、右ページに4コマ漫画が2つ、左ページに解説の文章が入っています。右ページのイラストを読んで、気になった項目は左側を読むような感じで読み進めると、スラスラと最後までたどり着くのはすごい点だと思いますね。
3. この本の一番の魅力は?
本書には「ミニマリストの生活を解説します!」みたいなそういう感じの話の流れではない部分に魅かれる点があると思います。
ただ単に解説されているだけだと、結構ただの知識として留まって終わってしまうと思うんです。それでもいいんですが、本書には項目ごとにテーマがあって、生活状況だけを描写しているのではなく、実際の暮らしぶりが描かれているところに価値があります。
暮らしを描いているからこそ、読んでいるこちらも自分の暮らしに照らし合わせて考えることができるし、やってみようかなと実践に繋がるのだと感じています。
4. 筆者はどういう人?
著者は、おはぎさんという方で、OLをしながら、文章も絵も両方書かれているマルチな才能を発揮しているイラストレーターさんです。
どうやら昔はミニマリストとは正反対な生活を送っていたようですが、引っ越しを機会に、モノの少ない生活をしてみたらハマってしまったようです。本を読んでいくと、紆余曲折あったようですが、周りの方とも上手くやって、理想的な生活をされているようですね。
モノが多い生活を送っていたからこそ、多くの人に共感できるような内容の本書が描かけているのかなと思っています。そこまでキッチリではなくて、少しゆるっとしたところがあるのも安心できます。
おはぎさんですが「はてなブログ」でもブログを執筆しているようで、こちらでもポップなイラストが目白押しです。抜け感のあるふわっとしたイラストが魅力的ですね。
5. 本からどういうことを学んだ?
私、1つ勘違いしていたんです。
ミニマリストは、几帳面で綺麗好きだからモノを少なくしているんだって。
でも、本書を読んでみたらそうじゃなくて逆で、面倒だからモノをなくして、作業を効率化しているようです。私と同じように考えている方は多いんじゃないですかね?
改めてそういう風に物事を考えてみると、ミニマリストの方たちが言っていることがスッと頭に入ってくるようになります。
ただ単にモノを少なくすればいいのではなく、本当に必要なものだけを手元に置いておくということや、モノを見る目を養うことによって大切なものを厳選する力を身につけることだったり、そういうことがミニマリスト達の根底にあるんだなってことを学びました。
6. 似たような本や読みたいと思った本は?
読みたいなと思っているのは「トランクひとつのモノで暮らす」です。
今回紹介した「断捨離パンダのミニマルライフ」は、わたし的には入門としてミニマリストをある程度理解して、その暮らしぶりを楽しく覗いてみるようなコンセプトだと思っています。
なので、もっとミニマリストのことが体系化されて分かるような本も読んでみたいなと思った時に「トランクひとつのモノで暮らす」が浮かびました。
この本では、ミニマリストとして暮らすために役立つアイデアが沢山載っていて「何故そういうアイデアが浮かんだのか」という、発想の段階から伝えてくれるようなので、考え方に多く触れられるのではないかと思っています。
恐らく活字成分は多くなるかとは思いますが、ミニマリストの根本的な考え方を持って向き合えば、より読みやすく、深く味わえる本なのかなと期待できますね。
おわりに
長年、目の隅に入れていながらあえて深堀りはしなかったミニマリストですが、触れてみると、そんなに肩肘張って向き合わなければいけないような堅苦しさは無いように感じています。
いきなり生活を変えるのは難しいですが、生活をより効率化出来るように私も少しずつ取り組んでいきますよ。では、また。
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